平安時代にタイムスリップ
JR武生駅から南西方向へ約3km。閑静な住宅街の中にその公園はあります。 かの有名な紫式部が京都以外で過ごした唯一の土地がここ武生であり、それを記念して造られた紫式部公園です。
彼女は国の役人だった父の地方赴任に伴って、一年余りを武生で過ごしました。当時、都に住む女性が地方で暮らすのはとても珍しいこと。
北陸で、進んだ大陸の文化に触れたり、雪深い冬を経験したことは、彼女に大きな影響を与えたと言われています。
日本で唯一の寝殿造庭園
公園は日本で唯一の寝殿造庭園で、朱色の御太鼓橋と金色に輝く紫式部像が象徴的です。
東西に長く作られた池は、出来るだけ長く月が水面に映るように考えられたもの。
灯りが貴重だった当時ならではのアイデアですね。
池のほとりに建つ釣殿に座って満月を眺め、平安の昔に想いを馳せる…そんな夏の夜を過ごしてみるのはいかがでしょうか。
春は桜や藤が見事ですが、夏は夜(これはライバルの書いた言葉でしたね)がオススメです。
そんな風情のある公園ですが、近所の子供達にとってはただの公園。ザリガニ捕りをしたり、御太鼓橋から池の石へジャンプしたりする姿が見られます。
飲んでみたい、紫式部のお酒
また公園の隣には休憩所があり、美味しい越前ソバを食べることもできます。そして、こんなお酒を発見!
フワッと夢見心地で、平安時代へ行った気分になれるかも知れません。